Fintech時代のMoney API

MoneyForwardが住信SBI銀行と新しいスタイルでの連携を始めたようです。
住信SBI銀行は自分も連携済みですが、ここ数日連携エラーが出てる原因を調べたらこれでした)

http://corp.moneyforward.com/service/pfm/20160325-mf-api-sbi/

要はOAuthの仕組みを使って、金融機関側がサービス提供側に一定の権限(この場合は取引履歴と残高)を与えるものでテクニカルには単純です。

サービス提供側に直接パスワード等を保存しなくてもよいので、基本的にサービス提供側のセキュリティレベルを考慮しなくてもよくなります。

もう一つ重要な側面は(サービス提供側的にはこっちが重要)、この仕組みが標準化されることによって、これまでWebスクレイピングによる力技的な解析処理から解放される点です。MoneyForwardの金融機関連携が常にどこかしらエラーが出ているのは恐らくこの問題で、連携先の拡大とともに保守コストが跳ね上がって破綻しつつあるのでしょう。

この取り組みの先にあらゆるサービスが有機的に結びつくことが考えられますが、その時は何が起こるのでしょうか。少し考えて見たいと思います。