ソーシャルレンディング雑感

ソーシャルレンディングは最近では知名度があがってきたものの、私の周りで実際に投資している人は皆無です。もっと盛り上がって、事業者の運営が安定して欲しいと考えています。

というのも私がもっともリスクとしてみているのは貸付先ではなく事業者の破綻です。貸付先に関しては分散したり担保付きを狙うなどすればリスクは十分に吸収できると考えていますが、事業者に関しては数も限られるため、どうしてもまとまった資金を一つの事業者に入れることになります。最近はこの問題に頭を悩ませています。

さて、私は各事業のメリット・デメリットを以下のように考えています。

▪️SBIソーシャルレンディング
オーダーメイドファンドの安全性・利回りのバランスの良さは圧倒的だが、常時募集のファンドは利回りの面で魅力がない。正直オーダーメイドにしか興味がないのに、商品数が少なすぎるし競争率も高いため、このためだけに資金拘束もできず使いにくい。

▪️クラウドバンク
バスケット型(複数の貸付先を匿名でまとめる形)で常時募集を行っており、投資タイミングを狙う必要がないため使い勝手がよい。利回りが予想利回り表記のため読めない(概ね5〜6%では回っている模様)。中小企業ローンファンドが特徴的だが、ヴォルフガングという企業への貸付が焦げ付きそうになる(焦げ付いた?)など貸付審査の面で不安があり、今後は不動産担保に絞って投資する予定。

▪️maneo
非バスケット型で特定の企業に貸付する形。利回りは高いものが多いがその分高リスクなものが多い。個別に精査しないと危険なのに、あっという間に募集金額に達するためその余裕がない。個人的には使いにくい。また、maneoの虎は面白いサービスだが、10%程度の金利ではリスクを考慮するととても貸せない。

▪️Aqush
貸付先のグレードを選んで投資するという他にはないスタイル。個人的には使いにくい。グローバルファンドは米国のレンディングクラブに間接的に投資できる唯一のサービスのため、分散投資のためこれに限って投資している。

▪️クラウドクレジット
ペルーなどの新興国をターゲットに、独自のスキームを展開している。海外案件のため為替リスクがあるが、貸付先の分散という意味では貴重な存在。当面の最も大きなリスクはクラウドクレジット自体が破綻しない否か。少額のみ投資。

▪️ラッキーバンク
担保付き不動産ファンド専門。ここまでの案件は安全性・利回りとも優秀だが始まったばかりのサービスのため様子見。少額のみ投資。


私の今年のスタイルは、使い勝手が良いクラウドバンクを中心に、その他にバランス良く回すことになりそうです。